エゾシカとほうれん草
新しく日本ワインが続々とリリースされ、家に帰る度に配達の不在連絡通知が投函されています…
それらのワインは数年後お客様のに飲んで頂く頃にはどうなっているのか、どんな料理に合わせてもらうか考えると本当に楽しみです。
しかしそれと同時に料理人が器の上で表現する物もどのように変化していくのか、何が求められていくのかを考えると、それを見極めるセンスとプロアクティブさが必要になります。しかしどちらも私には足りません。
毎日失敗しながらも料理を作り続け、考えて、自分に問い続けて行くしかないのだと思います…
今回私にそんな悩みを与えてくれたのはほうれん草です。
先日大きな段ボールで二箱カメリーノに届きました。
この大量のほうれん草で何種類の料理が作れ、どうやって生かせるかは本当に悩みました。
勿論そのまま食べても美味しいのですが、やはり料理人としてはお客様に驚きと感動と幸福感を感じて頂きたく、試行錯誤しました。
今のところ、トスカーナ地方のパスタ パッパルデッレに練り込んだり、パン。地鶏とビーツと一緒にテリーヌに。焼き菓子でデザートに使いました。
こんな月並みな料理しか思い付かないのは情けないですが、クリスマスの仕込みと平行して考えようと思います…
しかし手打ちパスタはとても美味しく、届いたばかりの猫山さんのエゾシカと合わせて軽いトマトソースでまとめました。
メニューにはありませんが、ランチでもディナーでもご提供出来ますのでお声をかけてください。
ほうれん草もさることながら、エゾシカも本当に美味しく幸福感と鹿やハンターさんへの感謝で溢れます。
そして先日お伝えした〆パフェ。相変わらず好評で不思議です…